新しいiTunes ConnectのAppアナリティクスを試してみた!

こんにちは、Confit開発担当の大塲です。
実は、わたくしiOSアプリも担当しております。というわけで、今回はiOSアプリがらみのことを。

先日、Appleから「iTunes Connect」で「App アナリティクス」機能のベータ版公開について案内が送られてきていました。
早期アクセスをリクエストすると先着順で使用できるとのことだったのでリクエストしておいたところ、GW中に使えるようになったという連絡が来たのでさっそく試してみました!

ところで「App アナリティクス」ってなに?

「App アナリティクス」では、iOS8以降の端末で、自分が登録・管理するアプリごとに以下のようなデータが閲覧できます。

  • ストア閲覧数
  • アプリダウンロード数
  • リファラー(リンク元)
  • ダウンロード後の使用率

この機能は、アプリ内に任意のコードを書くことなく利用できます。
あぁ、なんて便利!

実際に画面を見てみる

それでは、実際にiTunes Connectにログインして画面を見てみます。
トップページのメニューに「App アナリティクス」が増えています。これをクリック。
アプリの一覧が表示されました。

App アナリティクスのトップのアプリ一覧

アプリ別を見てみる

アプリ名をクリックすると、まずはそのアプリの概要が表示されます。
他にも、メトリックス、ソース、使用率のメニュータブがあります。

概要

では、まず概要から。
全期間には、アプリがAppアナリティクスに登録された日から現在までの各データが表示されています。

  • App Store閲覧数・・・App StoreのアプリのページがiOS8以降のデバイスで閲覧された回数
  • Appユニット数・・・iOS8以降のデバイスでApp Storeから初めてダウンロードされた回数
  • 売上・・・有料アプリ、バンドル、アプリ内課金を含むアプリの売上
  • セッション数(オプトインのみ)・・・診断データや利用情報をアプリ開発者と共有することに同意したユーザが2秒以上フォアグラウンドにした回数

過去30日では、上記に加えて以下のデータが参照できます。

  • App内課金数・・・アプリ内の課金数
  • アクティブなデバイス数(オプトインのみ)・・・データ提供に同意したユーザで、選択した期間の間に少なくとも1セッションをカウントしたiOS8以上のデバイス数
  • テリトリ別・・・国ごとのApp Store閲覧数、Appユニット数、売上、セッション数、App内課金数、アクティブなデバイス数
  • 使用率・・・指定日にアプリを初期インストールし、その後アプリを使用したユーザの割合
  • プラットフォーム別・・・プラットフォームごと(iPhone、iPad、iPod)のApp Store閲覧数、Appユニット数、売上、セッション数、App内課金数、アクティブなデバイス数

メトリックス

次にメトリックス。
指定した期間の日、週、月ごとに以下のデータをグラフや一覧で閲覧したり、比較したりできます。

  • App Store閲覧数
  • Appユニット数
  • App内課金数
  • 売上
  • インストール数
  • セッション数
  • アクティブなデバイス数
  • 過去30日のアクティブなデバイス

iOSのバージョンやアプリのバージョンで表示分類を変えられたり、フィルタを追加したりもできます。
そして、各データや、比較したデータのダウンロードもできます。
以下は、App Store閲覧数とインストール数を比較したものです。

App Store閲覧数とインストール数を比較

うん、だいたいアプリページを閲覧した人はインストールもしていることがわかりますねー。

ソース

その次はソース。 トップWebサイト、トップキャンペーンのメニューがあります。
トップWebサイトでは、どのサイトからアプリページを閲覧しているか、さらにダウンロードしているかなどがわかります。

  • 遷移元ドメイン
  • App Store閲覧数
  • Appユニット数
  • 売上
  • セッション数

トップキャンペーンでは、キャンペーンリンクを作成すると、キャンペーンごとにアプリページの閲覧数やダウンロード数を閲覧できます。
キャンペーンごとにリンクを作成すれば、マーケティングの計測にも役立ちますね。

使用率

最後に、使用率を見てみます。
指定日にアプリをインストールし、さらに翌日以降にアプリを使用したユーザの日次の割合を閲覧できます。
Confitのアプリだと以下のような日次使用率になる傾向にあります。

ダウンロード後の使用率

実は、赤枠の日付が会期なんです。やはり、アプリを使用するのは大会の開催期間に集中するのがよくわかります。こんなことがわかるのもおもしろーい。

さいごに

iOS8以降のデータだったり、ストアの検索結果から直接ダウンロードすると数に含まれなかったりするようで、少し注意は必要です。でも、マーケティングには役立つ情報が得られそうです。
見始めたばかりなのでもう少し調査して、有益な情報が取り出せるようにしたいと思います。