28歳からWebデザイナーを目指し転身した話

みなさま、はじめまして。
永遠の高校球児、フロントエンド・デザイン業務担当のヌギです。
アトラスに入社してから初めてブログ記事を投稿することになりました。
よろしくお願いいたします。

私は大学卒業後は法律事務所に就職し、Web業界とは接点のない業界で働いていました。
詳細は長くなるため割愛しますが、28歳からWebデザイナーを目指し始めました。

当初は「HTMLって何?」という状態でしたが、3ヶ月ほど集中して勉強しWebデザイナーへ転身することができました。
そこで今回は、Webデザイナーに転身するポイントや苦労した点を共有したいと思います。

ゴールを決める

私の場合「Webデザイナーになる!」という強い気持ちがありました。
しかし気持ちだけでは何もできません。
まずは具体的な行動を起こすために、ゴールを設定することにしました。

企業がどのような条件でWebデザイナーを募集しているのか、転職サイトを色々見ると「簡単な更新作業業務」「実務未経験でも専門学校卒業程度の知識があればOK」という応募条件がありました。そこで、既存サイトの更新作業ができる企業でWebデザイナーになることをゴールとしました。

ゴールに必要なものを考える

次に「ゴールへ向かうために必要なものは何か?」を考えました。

  • 現在はデザインの知識が乏しくても、徐々に力をつけていく向上心があること
  • 更新作業に必要なHTML・CSSの基礎を理解し、なおかつ簡単なサイトを作れること

以上の2つをアピールするためにポートフォリオサイトを作成することにしました。
結論が出てからは目標が強く固まり、勉強に取り組みやすくなりました。

勉強方法

何となくHTMLやCSS、ツールの使い方の勉強をしても「勉強のための勉強」で終わってしまいます。そこで「ポートフォリオサイトを作るためにHTML・CSSを勉強する」というスタンスで、「実践のための勉強」を始めました。

動画で実際のWebサイト制作工程をなぞるように教えてくれて、最終的に一つのWebサイトができあがる…そんな講座を探し受講しました。(紹介したかったのですが、私が受講した講座は現在サービスを終了しているようです。)

最初は動画を停止してはメモを取り…
を繰り返していたので、初めてサイトを作った時は4ページ程度で8時間程かかりました。

量を繰り返す

講座を一通り終え、Webサイト制作の流れが理解できました。
次は「メモを見ずに作れるようになるまで作業を反復し、頭に叩き込む」ことに意識を切り替えました。そのために「20回繰り返す」と具体的な数字を目標にしました。

ある程度のレベルになると繰り返しの量だけの問題ではなくなりますが、下手なうちは反復練習あるのみです。

8回目くらいから、最初8時間程度かかっていたWebサイトが1時間程度で作成できるようになりました。

ここまでできるようになるとWebサイト制作の流れの全体像が明確に繋がり、細かい部分の理解が進みます。また「ここをこうしたら違った表現ができるな」と、見本をなぞるだけではなく想像力が働くようになってきました。

目的を考えてポートフォリオサイトを作成する

ひとつのWebサイトを繰り返し作成したことで、新しくサイトを作成する時の段取りをイメージしやすくなりました。

ポートフォリオサイトに載せる情報として

  • 自分の作った作品サイト一覧(講座で作ったサイト含む)
  • 自分の人となりがわかるプロフィール
  • Web制作に対する思い

に絞って掲載することにしました。
現在の技術力を見てもらうことは大事です。

しかしそれ以上に「技術力はまだまだだけど、素直そうな人だな」「一緒に仕事したら働きやすそう。育ててみたい」「本当にWeb制作が大好きなんだな」と思ってもらうことも重要です。

そこで、自分のWeb制作に対する考えや実現したいこと、どれだけWeb業界に転身したいか、相手の心に刺さるようメッセージを掲載しました。

さらに「もし採用したらどんな風になるか?」を企業採用者にイメージしてもらうため、自分の人となりがわかる趣味やエピソード、今まで熱中したものも掲載しました。

採用サイトにポートフォリオサイトを掲載する

「Find Job!」などの求人媒体に登録し、作成したポートフォリオサイトのURLをプロフィール欄に掲載しました。結果、3社からスカウトをいただきました。スカウトメールの中には

「プロフィールを読みました。一日を大切に技術の習得に励んでいる姿が野球でがんばった時の姿と共に僕の目の前にハッキリと浮かびました。今まで見たことのないような、思いのこもった素晴らしいポートフォリオサイトでした!!」

と感想を伝えて下さる採用担当者の方もいらっしゃいました。
採用担当者にとってポートフォリオサイトを見ると、採用後のイメージもハッキリと浮かぶようです。

まとめ

20代後半になり新しいことにチャレンジしようとすると「この歳で方向転換して大丈夫かな…」と不安な気持ちがつきまとうようになりました。でも悩んでいる時間が勿体ないです。その上で

  • HTMLやCSSに触れた経験がない場合、サイト制作を反復し勘所を掴む
  • 自分はどのように転職したいのか、ゴールを決める
  • ゴールに必要な形でポートフォリオサイトを作って公開する
  • 求人媒体に自己PRとともにポートフォリオサイトを掲載する

上記のことを実行しました。
基礎力を身につけた上、準備すればあとは縁だと思います。
この記事で、未経験でWeb業界を目指す人の背中を押し、勇気づけることができたなら幸いです。