「後回しにしないタイム」で後回しにしてしまいがちな課題に対応しよう

はじめに

こんにちは。入社二年目のConfit開発担当の福田です。
アトラスのシステム開発グループでは、昨年から「後回しにしないタイム」という制度を導入しています。これは「普段後回しにしがちな、重要だけど優先度の低い業務に積極的に取り組む時間を作ろう」ということで、私の入社と近い時期にできた制度です。そろそろ一年がたったので、この制度の紹介と私の取り組みについて書いていこうと思います。

「後回しにしないタイム」とは

普段優先度が低く、後回しにしがちな

  • 開発者ブログの執筆などの開発プロジェクト以外の業務
  • ナレッジ共有のための社内向け記事の執筆
  • 改修を繰り返して複雑になってしまったコードの修正など、技術的負債の返済

などに対して、毎週時間を決めて取り組もうという制度です。
毎週金曜日の午後4時〜午後6時までの時間を設定しています。

私が「後回しにしないタイム」でどんな課題に取り組んだか

私の場合は、この時間を社内向け記事の作成に使うことが多いです。
例えば、アトラスでは他の開発者ブログの記事にもあるように、様々なツールを使っています(私が前回このデブログで取り扱ったGoogle Apps Scriptもそうですね)。こういったツールは業務に大きな恩恵がありますが、ドキュメントとして使い方を残しておかないと、

  • 新メンバーがツールの使い方を習得するのに時間がかかってしまう
  • 限られた人しかメンテナンスができなくなる

というような問題を引き起こす可能性があります。
また、アトラスは学会をシステムでサポートするという理念でプロダクトを開発しているので、「どうやって学会の業務をシステムに落とし込んでいるのか」という点を理解する必要もあります。私が担当しているConfitのシステムの場合、Confitの開発をするためには「Confitの機能を確認するために必要なテストサイトをどのように設定し、準備するのか」というのを理解しなければいけません。このテーマは私が実際に「後回しにしないタイム」で書いた記事のひとつです。

チーム内での「後回しにしないタイム」の効果

私がアトラスに入社して一番最初に困ったことは、色々なツールの使い方を覚えることでした。後回しにしないタイムが設けられていることによって、社内向けのナレッジ共有記事が増え、新しいメンバーがツールを覚えるための時間を短縮できたことは、とてもいいことだと考えています。
システム開発グループ全体でも、この時間を設けてからの一年で技術的負債の返済に取り組む人と時間が増えたと感じています。
ただやはりプロジェクト業務が忙しくなると、そちらを優先させてしまいがちになるので、プロジェクト業務との両立が今後の課題です。システム開発グループでは金曜日の終業前2時間をこの時間に充てているので、それまでに今週分のやるべき業務を終わらせるなどの工夫が必要だと考えています。

おわりに

以上、アトラスシステム開発グループで昨年から始めた「後回しにしないタイム」という新しい制度について書きました。いいなと思った方は、あなたの会社のチームに提案してみたり、あるいはあなた個人の業務や生活に導入してみたりして、試してみてください。