入社8年目社員が思う、アトラスシステム開発グループで働く魅力

こんにちは、ConfitのPMのあらきです。2022年が始まってもう2ヶ月経ちますが、なんだか今年はずーーっと寒いですね…。

さて、2月といえば私がアトラスに入社したのも7年前の2月だったな、とふと思い至りまして、今回は7年間のシステム開発グループでの生活(?)を振り返り「アトラスのシステム開発グループってこんな特徴があって、こういうところにやりがいを感じてやってきました」というお話をしようと思います。

自社サービスゆえの柔軟さ

私は前職がSIerで、受託かつウォーターフォール型の開発をしていたのですが、アトラス入社当初はプロジェクトの進め方に戸惑うこともありました。

前職ではお客さんと約束した納品日が最初に決まっていて、作るべき機能も各工程のスケジュールも最初に立てた計画の通りに進めていく、というのが通常のプロジェクトの進め方でしたが、アトラスは自社サービスなので、受託開発のようにお客さんと取り決めた納品日があるわけではありません(特定の大会のスケジュールに合わせて開発予定の機能をリリースすることはあります)。また、「優先度の高い機能から実装し、作り終わった機能から順次リリースする」という進め方をするので、リリース日が直前まで確定しなかったり、リリースのスコープが変わったりすることもよくあります。開発工程の終盤であっても、マーケや導入コンサルから機能の使用感に関してフィードバックがあれば機能調整を入れることもあります。プロジェクト管理の三角形でいうと、コストは固定、スケジュールはゆるめに固定、スコープは柔軟性をもたせる、という感じでしょうか。いわゆるアジャイル開発の手法を取り入れているのですが、入社当初は前職での仕事の進め方とのギャップが大きく、慣れるのに苦労した覚えがあります。

今となっては、この柔軟性の高いやり方は自分にあってるなと感じます。特にPMという立場で見ると、お客さんやマーケ・導入コンサルの声を聞き、開発現場の様子を見ながらスコープやスケジュールを自分の裁量で決めて進めていけるので、情報収集したことがそのまま仕事の役に立つ実感があって面白いです。また、スケジュールやスコープが厳しく決まっていない分、仕事の調整がききやすいので、柔軟な働き方ができるのも良いところです。

ただ、柔軟であるということは、PMはお尻を叩いてくれないということでもあるので、自分で目標設定して進めてくセルフマネジメント能力は求められます。そういう意味では厳しい環境と言えるかもしれません。

希望に応じていろんな経験が積める

アトラスは、決して多くはない人数で100%自社開発をしているという事情もあり、仕事をしていくと自然とフルスタックに、フロントもバックエンドもインフラもある程度経験が身についていきます(本人の希望に応じて特定の分野を専門としていく人もいるので一概には言えませんが)。

私は前職ではPMやPMOの仕事がほとんどで技術的な経験を積む機会があまりなかったので、アトラスでは入社してから3年ほどはJavaのコーディングや検索エンジンの導入、AWSのサービスを使ったサーバ構築・運用などを経験させてもらいました(インフラ周りはほぼ経験0の状態から始めたのでしんどかったですが)。アトラスの場合、CTOが新しい技術やサービスを取り入れることに積極的なので、働いているだけでどんどん新しい技術に触れるチャンスが巡ってきます。

こういった経験はPMの仕事をする上でも役に立っていて、例えば「条件分岐が複雑な機能は保守が大変」とか「データ構造は開発が進めば進むほど手を入れにくくなる」というようなことを身をもって経験することで、良いサービスを作るための勘所を掴みやすくなったように思います。 マネジメントが主な仕事となった今でも、リリース作業はできるだけ自分で担当するようにしています。(おかげさまで)Confitは多くの学会にご利用いただいているため、「いかにサービス停止を発生させないか」が結構重要でして、その勘所を掴む上でリリース作業は良い経験になっています。

女性エンジニアが多い

中途採用で入社したメンバーからは「こんなに女性エンジニアが多いのは珍しいですね」とよく言われます(筆者も女性です)。IT企業の場合、営業や導入コンサルは女性がいるけど開発グループはほとんど男性、という職場も多いと思いますが、アトラスは開発グループもマネージャー層もほぼ半数が女性で、男女比のバランスが良い会社だと思います。

私の場合、前職が「IT企業にしては女性が多い」と言われていた会社だったので、女性の多さ自体にそれほど驚きはなかったのですが、テックリードが女性なのは珍しいなと思いました。前職ではPMやデザイナーが女性、ということはよくありましたが、技術のスペシャリストはほとんど男性でした。アトラスのテックリードは私が入社した当初から技術面を牽引する存在で、女性エンジニアの良いロールモデルであり続けています。アトラスに女性エンジニアが多い(=会社を離れず残り続けている)理由の一つにはテックリードの存在も大きいのではないかと思います。

会社としても、フルリモートや育児・介護フレックスの勤務制度も整えていて活用例も多いので、そういった意味でも男女問わず安心して働き続けられる環境が整っているのだと思います。

研究者に貢献できる

ここまで色々と述べてきましたが、私にとってアトラスでの仕事の1番の魅力は「研究者に貢献できる」という点だと思っています。 私はいわゆる「学者さん」というものに昔から素朴な憧れがあり、身内や知り合いにも研究者や大学の先生がいるのですが、そういった先生たちやメディアに登場する研究者の方々の話を聞いていても、純粋な知的好奇心で自然科学の仕組みを解き明かそうとする姿がとてもカッコいいなと思っていて、そういう人たちが自分の作ったサービスを使ってくれるのはシンプルに嬉しいと感じます。

何より、学術研究というのは社会の発展の礎にあるものなので、自分の仕事が学術研究に貢献しているということは社会的な意義を感じられるポイントだと思います。 また、システム会社であるがゆえに「幅広い分野の研究者にアプローチできる」というのも魅力です。社会的意義云々という話を抜きにしても、日々仕事をしていて「こんな学問の分野があるんだ」とか「こんな狭い研究テーマの学会があるのか」という発見があるのは面白いです。「面白そうな学会のご紹介」という記事もあるので、ぜひ読んでみてください。

さいごに

以上、7年間を振り返って、アトラスシステム開発グループという職場の特徴や魅力についてご紹介しました。新人さんや若手社員が「職場の雰囲気」や「入社した理由」を語った記事はよくありますが、長年勤務し続けている人が「なぜ同じ会社に残り続けているのか?」について書いた記事って意外とないかもな、と思いこの記事を書いてみました。この記事が開発チームの仕事をイメージする一助になれば幸いです。