リモートワークからハイブリッドワークへ

こんにちは。浜野です。
9月も残暑が続いていましたが、夜間にウォーキングをすると秋らしさを感じることが増えてきました。そして2023年度の上期が終わりますね。

2023年度上期の大きな出来事として、5月8日から新型コロナウイルス感染症の扱いが2類相当から5類へ移行となりました。アフターコロナの対応としてオフィスでの出社勤務に戻す会社が増えたというニュースを見ましたが、IT系の企業は求人媒体で「リモートワーク可」と記載されていることが多い印象です。ただ、どの程度出社しているかは会社によるかと思いますので、今回はアトラスのシステム開発グループのメンバーの出社頻度と出社時はオフィスでどのようなことをしているのか紹介していきます。

開発メンバーの出社頻度

ウィズ・コロナとアフター・コロナで比較できるように、2022年度上期と2023年度上期の出社日数を調べました。システム開発グループのメンバーは30名近くいますが、社員の出社日数のみ算出しています。表内の数字の単位はすべて「日」です。

ブログ著者名 役割 2022年度上期
(4月~9月)
2023年度上期
(4月~9月)
前年度比
半期合計 月平均 半期合計 月平均 半期合計 月平均
大神 CTO 12 2.0 14 2.3 +2 +0.3
さいとう(白) PM/EM 10 1.7 11 1.8 +1 +0.1
浜野 PM/EM 21 3.5 23 3.8 +2 +0.3
なかむら エンジニア/EM 19 3.2 19 3.2 ±0 ±0
L小川 エンジニア/機器管理 18 3.0 14 2.3 -4 -0.7
関谷 エンジニア/機器管理 18 3.0 14 2.3 -4 -0.7
あらき PM 0 0.0 3 0.5 +3 +0.5
すずき エンジニア 2 0.3 5 0.8 +3 +0.5
大場 エンジニア 6 1.0 7 1.2 +1 +0.2
Kimura エンジニア 0 0.0 6 1.0 +6 +1.0
カズシ エンジニア 3 0.5 6 1.0 +3 +0.5
キュウ エンジニア 5 0.8 9 1.5 +4 +0.7
まお デザイナー 3 0.5 7 1.2 +4 +0.7
arima デザイナー 未参画 未参画 5 0.8

開発メンバーの中でもプロジェクト以外の役割によって出社日数にばらつきがありますので、役割についても記載しました。役割の主な内容は以下のとおりです。

役割 説明
CTO Chief Technology Officerの略で最高技術責任者でシステム開発グループの統括責任者
EM Engineering Managerの略でシステム開発グループの責任者
機器管理 社内PCやネットワーク機器などの管理担当
PM Product Managerの略で自社サービスのプロダクトマネージャー担当
エンジニア 自社サービスのバックエンドやフロントエンド、もしくはプロダクトの基盤を担当
デザイナー 自社サービスのプロダクトデザイナー

出社日数が多いのは組織のマネジメントを担当するCTOやEMの人で、メンバーの参画時や離脱時に立ち会うことや、マネージャーの対面会議があるため、出社日数が比較的多い傾向にあります。とはいえ、月平均で1.8日〜3.8日程度で、2023年度上期は2022年度上期と比較して微増ではありますが、大きな変化はありませんでした。

機器管理を担当しているメンバーは全社のPC管理やセットアップがあり、開発チームの定期出社日以外にも出社することもあるため、出社日数がEMと同じくらいの傾向となっています。

それ以外のメンバーは2022年度上期の出社日数は月平均で0.0日〜1.0日だったところが2023年度上期の出社日数は月平均で0.5日〜1.5日となっており、1ヶ月に1~2回程度か2ヶ月に1回は出社しています。コロナの感染者数が落ちついてきたので、チームコミュニケーションの活性化を目的として、2022年度の途中から全社方針で2ヶ月に1回の定期出社日をチームごとに設定することとしています。そのため、2023年度は2022年度と比較して出社日数が少し増えています。

アトラスではコロナ禍にオフィスを移転して、全社的なリモートワークを前提とした座席数でレイアウトを設計したため、オフィスには座席が20席程度しかありません。システム開発グループのメンバーは全部で30名弱程度いますので、Confitチームの出社日とSMOOSYチームの出社日を分けています。

開発チームの定期出社日にやっていること

リモートワーク時にはSlackでのテキストコミュニケーションだけでなく、oViceやGoogle Meetを使って口頭のコミュニケーションを可能にしていますが、定期出社日は同じ場所に集まって対面する貴重な機会なので、以下のようなことを実施しています。

  • 今後実施予定のプロジェクトや開発する機能の説明会
  • 仕様検討や実装方針などの相談
  • ペアプロ/モブプロ
  • 面談や面接
  • 雑談や飲み会など(人間関係の構築)

プロジェクトの説明会や相談はWeb会議ツールを使ってもできますが、複数人で話している時に会話を切り出すタイミングや参加者の反応は同じ空間に集まって会話した方が分かりやすく、議論や質疑応答がスムーズにいきます。ですので、複数人が関与するような大きめのプロジェクトの説明会を出社時に実施するようにしています。

実装方針について相談するメンバーたち

こちらの写真は実装方針について相談しているところです。
オフィスにいるとお菓子の差し入れや窓から見える天気のことなどで話しかけるキッカケがあり、そこから仕事の話に発展することがあります。そうした機会を通じて、メンバー同士が少しでも親近感を持てると、その後のリモートワーク時にSlackやoViceで以前よりも遠慮せずに話しかけられるようになっている気がします。

ペアプロするメンバーたち

また、こちらはフロントエンド担当とバックエンド担当でペアプロを実施している様子です。オープンスペースにファミレス形態のボックス席が2つあるので、こういう場所を活用して画面を共有しながらコーディングしています。

さいごに

コロナ禍でリモートワークに最適化した働き方に進化してきた一方で、リモートワークを始めた頃に気づいた「オフィスで一緒に仕事をすると感じられる非言語コミュニケーション」を忘れかけている気もします。出社時に対面ならではの良さや有利な点を意識し、リモートワークとオフィスワークの良いところを取り入れて、一歩進んだハイブリットワークに進化させていきたいと思います。