アトラス、Notion AIはじめたってよ

はじめに

こんにちは。8月ブログ担当の浜野です。
8月も半ばを過ぎた頃からブログ記事をそろそろ書かねばという気持ちになり、夏休みの宿題を追い込んだ青春時代の気持ちを思い出しました。
アトラスでは8月からNotion AIを導入しましたので、社内での活用事例を紹介します。

アトラスでのAI活用

アトラスでは2023年度から業務にAIを積極的に活用しています。
エンジニアはGitHub Copilotを、その他のメンバーは法人GAI(法人向けChatGPT)を使用しています。さらに、Nottatl;dvといった音声文字起こしサービスを活用し、議事録作成を効率化するなど、AIサービスを活用して業務の効率化を図っています。
GitHub Copilotの具体的な利用方法は「GitHub Copilotと爆速でGoogle Chrome拡張機能を作ってみた」に詳しく書いていますので、そちらの記事もぜひご覧ください。

Notion AIを本格導入

2023年2月にNotion AIのプライベートアルファ版が提供されて以来、アトラスではNotion AIを無料プランで利用してきました。今月から有料プランに切り替えたところです。
2024年8月現在、Notion AIには主に3つの機能があります。

機能 できること
ライター AIが新しい文章の作成、既存文章の編集、続きの文章の自動生成を行います。ネタ出し、アウトライン作成、下書きなどの創作工程から、文章の校正、長さ調整、トーンや文体の調整といった編集工程まで、文章作成に関するほぼすべての作業をサポートします。
自動入力 NotionのデータベースプロパティをAIが自動で入力または更新します。テキストプロパティとセレクト/マルチセレクトプロパティで利用可能です。
Q&A ユーザーがアクセス権を持つワークスペース内のページを検索し、AIが質問に回答します。Notion AIコネクターでSlackと連携している場合、ユーザーがアクセスできるSlackチャンネルの情報も含めて回答を提供します。

有料プランに切り替えた理由は、Notion AI コネクター(ベータ版)を利用することでNotion AIが Notion以外の情報も参照して回答できるようになったからです。

アトラスではおもにNotion、Googleドライブ、Slackで情報を管理しています。Notion AI コネクターは2024年8月時点でベータ版ですが、SlackとGoogleドライブが連携可能となっており、アトラスの社内情報をNotionで集約して活用することが期待できます。まずはSlackとの連携を設定して使いはじめました。

Notion AIでどんな使い方をしているか

本格的に利用を開始してからまだ1ヶ月程度ですが、社内では最近追加されたQ&A機能を試している人が多いです。

プロダクトの仕様検討の経緯を調べる

新機能や機能拡張をリリースして、しばらく経った頃に「この機能の仕様はなぜこうなったのか」を確認したいことがあります。今までは、Slack、Googleドライブ、Notionをそれぞれ検索して、検索結果を一つずつ開いて確認する手間がかかりました。
Notion AIを使うと、複数のコンテンツ内容を精査して回答してくれるうえに、参照したドキュメントも提示してくれるので、回答内容の正しさを自分でも検証しやすく、関連するほかの情報もたどりやすいです。

プロンプトSMOOSY仕様検討ワーキングで、履歴情報機能の要件を検討していました。条件検索の「会員」と「非会員」の中から、初期値は「会員」のみとなりました。理由を探してください。

Q&A機能で仕様検討の経緯を調べたときのチャット

サービスの用語や運用ルールを調べる

社内で「主催者コード」という用語が出てきたとき、新しいメンバーや他部署の人には意味がわからないことがあります。また、運用担当者も「主催者コード」の設定時に注意すべき点を把握していない場合があります。こういった状況で Notion AI を利用すれば、ドキュメントを探したりエンジニアに質問したりせずに、「主催者コード」の概要を素早く理解できます。

プロンプト次の内容に関するSlackメッセージを検索:Pub2の主催者コードとは何のことを指しますか?

Q&A機能で主催者コードについて調べたときのチャット

休みの手続きなど社内ルールを調べる

アトラスに参画して間もないメンバーは、休暇取得時の必要な手続きを把握していないことがあります。また、慶弔休暇や福利厚生など、頻繁に利用しない制度の手続きも同様です。このような場合、Notion AIを使って必要な手続きを確認することで、おおまかな流れと参照すべきドキュメントを効率的に把握できます。
こういう使い方ではAIに100%の完璧な回答をもらえなくても、80%程度の情報が得られるだけでも続きの情報を自分で調べられますし、今まで質問を受けていたメンバーの負担も軽減されます。

プロンプトアトラスでお休みする場合に必要な手続きを教えてください。

Q&A機能で休暇の取得方法を調べたときのチャット

さいごに

Notion AIのQ&A機能の利用方法を紹介しました。Q&A機能はNotionやSlackにある情報を社内ヘルプデスクのように使えるので、自分で情報を探す手間や同僚の時間を奪うことをかなり軽減できそうです。

Q&A機能で最良の結果を得るには質問の仕方も大事ですが、様々な試行錯誤を経て、AIがコンテンツを探しやすいようにワークスペースを整備することが最も重要だと実感しています。Notionのガイド「Q&Aが回答を見つける仕組みを理解すると、より良い結果を得ることができます。」に記載されている5つの推奨事項のうち、4つがストックするコンテンツに関するものであることからも、重要性がわかります。

社内のストック情報を定期的に整理整頓して、Notion AIを最大限活用できるようにしていきたいと思います。