新卒2年目のエンジニアが任されたのは、「何を作らないか」を決める仕事でした

こんにちは。エンジニアのけいすけ(新卒2年目)です。

普段は主にConfitの開発・保守を担当しています。

「エンジニアの仕事は、実装方法を考えてコードを書くこと」。学生の頃の私はそう思っていました。ところが実際にプロジェクトを任されてみると、コードを書いていた時間は全体の一部でした。

この記事では、私がはじめて要望の受け取りからリリースまで担当したプロジェクトを振り返り、新卒2年目のエンジニアが実際に何をしていたのかをお伝えします!

開発した機能

今回私が担当したプロジェクトは、以下の2つの機能の開発です。

  1. 学術大会のプログラム情報(どの講演が、いつ、どの会場で行われるか)を、Excelファイルから一括でインポートする機能
  2. 講演に関連するファイル(予稿原稿、図表、発表者プロフィール画像)をアップロードする機能

いずれも元々アトラス内部で利用している機能でしたが、より使いやすい形に作り直したうえで、お客様(学会事務局)にも利用していただける機能としてリリースしました。
今回開発した2つの機能が並ぶ、プログラム一括インポート画面

リリースまでの8ステップ

プロジェクトの進め方は状況やチームによっても異なりますが、ここでは、本プロジェクトで私が行った仕事を大まかに8つのステップに分解してみました。

概要 詳細
1 要望の理解 カスタマーサクセス(以下、CS)からの要望を把握しました。

  • 現状の課題
  • 課題を解決するために欲しい機能
  • 期限など

上記はCSとプロジェクトマネージャー(以下、PM)が先に調整済みでした。

2 画面モックの作成 画面のデザイン案を作成後、デザイナー、PM、CS、エンジニアのレビューを受けました。
3 技術面の設計 特に、大量のファイルアップロードを、速く安全に低コストで実行するための検討を行いました。
4 実装(自動テストの実装を含む) Claude Codeを使用しているため、自身で行うのは設計の検討、Claudeへの指示、レビュー、動作確認などです。
5 試験 試験環境で試験を行い、見つかった不具合を修正しました。
6 機能評価(+それを受けた調整) 試験環境でCSに利用してもらい、フィードバックを受けました。実装可能なものは実装し、実装しない/できないものについてはその旨を回答しました。
7 社内向けリリースノートの作成 リリースの前にCSが変更点を把握できるよう、社内向けのリリースノート(変更点や注意点をまとめたもの)を作成・展開しました。
8 リリース 本番環境に反映する作業です。インフラの設定を含みます。

上記8ステップを振り返ってみると、コードを書いていた時間は全体の一部に留まることが分かります。

今回特に印象に残っているのは「作らないものを決める」という仕事です。

「作らないものを決める」という仕事

今回、9月に開催される大会に間に合わせるために、8月中のリリースが必要でしたが、プロジェクト着手時点(8月初旬)で残り1ヶ月を切っていたため、作る機能の取捨選択が欠かせませんでした。

「作らない」と判断する理由は様々です。

例えば、複数ファイルアップロード時のキャンセル機能は、工数に対してユーザーが得られるメリットが小さいことを理由に、実装を見送りました。

また、講演追加画面におけるファイルアップロード機能の実装を、CSに相談のうえ、見送りました。見送って良い理由としてCSが挙げたのは「今回実装される他の機能と既存機能を組み合わせることで代替できるから」でした。運用側の視点で解決策をもらえることは、CSに相談する大きなメリットです。

誤操作のリスクを理由に実装を見送ったケースもあります。ステップ6の機能評価でCSから「すべてのファイルを一括で削除する機能が欲しい」という要望をもらいました。しかしこれについては、「一括削除機能は利用頻度が低く、誤操作時のリスクが大きいため意図的に実装しなかった」という事情を伝え、理解してもらいました。

その他、技術的な理由で実装を見送ったケースもありました。

「作らないものを決める」は一度で終わらない

取捨選択を行う場面は「2. 画面モックの作成」「3. 技術面の設計」「4. 実装」などの各段階にありました。実装工数は実装方針が変われば変わりますし、リリースまでの残り時間も進捗によって絶えず変化するからです。

また、取捨選択は一人で決めるものではありません。詳しいメンバーに相談することで、それぞれの立場から意見をもらうことができます。

  • CS・PM:運用やプロダクト全体の観点
  • デザイナー:ユーザー体験やアクセシビリティの観点
  • 先輩エンジニア:実装やインフラの観点

そうした「作らないものを決める」作業を経て、無事に予定通り8月中にリリースすることができました。

アトラスでは、お客様のフィードバックがエンジニアまで届く

今回、リリースのわずか数日後には、「早速お客様に機能を使っていただいて、スムーズに使うことができたそう」という、CSからの嬉しいフィードバックがありました。

お客様の声がシステム開発グループまで届く環境は、モチベーションに繋がります。CSからエンジニアへ、という流れに限らず、ポジティブなフィードバックを共有する場面はグループの内外でよく見かけます。こうした雰囲気も、アトラスで働くことの魅力だと私は感じています。

Slackのスレッド。CSからシステム開発グループへ、お客様が一括インポート機能を使ってスムーズに公開できたという報告があり、多くのリアクションがついている。その下でエンジニアがお礼を返信している

おわりに

振り返ってみると、「何を作らないか」を決める仕事を新卒2年目に任せてもらえたのは、迷ったときに相談できる相手が周りにいたからだと思います。任されること、そして一人で抱え込まずに済むこと。この2つがそろっている環境で、私は開発の仕事をしています。入社後の姿を想像する材料になれば嬉しいです。

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