リモートワークでもうまくいくメンテナンスのやり方

はじめに

こんにちは。入社二年目のConfit開発担当の福田です。

アトラスが新型コロナウイルスの感染対策としてリモートワーク中心の業務体制に切り替えてから、そろそろ1年が経ちます。アトラスでは新型コロナウイルスの流行前からリモートワークを導入していたため、ルールや進め方が大きく変わった業務というのは少ないのですが、私の携わっている範囲で大きく変わった業務があります。それは、Confitのリリースなどのメンテナンス作業です。

アトラスのConfitチームでは、一昨年までは「メンテナンスのときは作業者と確認者は必ず出社する」というルールでした。これは、あらかじめ計画した作業手順に従って操作を実行する人・その操作に誤りがないか逐一チェックする人で、お互い声を掛け合いながら作業に漏れ・間違いがないように実行するための工夫でした。

しかし、新型コロナウイルスの流行によってリモートワークのさらなる推進が求められる社会状況になったため、このルールを変更し全員在宅でのメンテナンスを行うことになりました。
この記事では、リモートワークでのConfitメンテナンス作業に1年間取り組んできた中で気づいたことについて書いていきます。

Web会議ツール上での作業による制限

アトラスでは、リモートワークでのメンテナンスはWeb会議ツールの画面共有機能によって行っています。しかし、画面共有は1画面しかできないため、マルチディスプレイ環境で作業している場合、すべての画面を確認者に見てもらうことができません。共有している画面で作業するように強く意識する必要があります。
また、遅延の問題もあります。自分の画面が相手の画面に届くまでに遅延が発生し、また相手の反応が自分に届くまでにも遅延が発生する以上、相手からのレスポンスはオフラインよりも遅くなるため、作業者は普段以上にゆっくりと作業を進めていく必要があります。

オフラインでのメンテナンスでは、作業者の席に確認者が移動して作業することが多く、作業者と確認者が同時に同じ画面を見ることができたため、これらの問題はありませんでした。この2点はリモートワークでのメンテナンスで大きく変わる部分のため、注意する必要があります。

文字の大きさに気をつける

もう一つ、リモートワークでのメンテナンスで気をつけたほうがいいと感じたのが文字の大きさです。画面共有では画質が落ち、解像度が下がり小さい文字が見づらくなるため、作業者に問題がなくても確認者の視認が難しくなってしまうことがあります。特にターミナルなどのCUIでの作業は文字サイズが小さく色味も地味になりがちなため、コマンドの確認が難しくなるので、リモートワークでそのような作業を確認してもらう場合は文字を大きくしておきましょう。

声かけが大事になる

このように、リモートワークでのメンテナンスでは想像以上に作業者と確認者の間で情報の共有が難しくなります。では、この問題に対してどのような解決策があるのでしょうか。

それは、しっかりと声をかけあうことを意識してメンテナンスを進めるということです。オフラインでのメンテナンスでも、確認者が確認したことを声に出して示すことはもちろん大事ですが、リモートワークでのメンテナンスでは問題の有無を伝える方法が声以外にありません。作業者も普段以上にゆっくり作業し、確認してほしいことを明確に口に出す必要があります。

作業者は確認者が返事をしやすいような声かけをし、確認者はそれにしっかりと返事する。よく考えればオフラインでのメンテナンスでも大事なことですが、リモートワークではこれが生命線になってきます。

おわりに

以上、リモートワークでのメンテナンスを実際にしてきたうえで、私が気づいて改善してきたことについて書きました。

新型コロナウイルスの流行によって新しくリモートワークでのメンテナンスを行うことになった方のお役に立てれば幸いです。